2014年8月11日月曜日

Kindle 洋書オススメまとめ(とりあえず11冊):2015/1/2 追記


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自分用の「再読したいリスト」を兼ねて、Kindle で読める、広くおすすめできそうな洋書のまとめを。

とりあえずトップ10くらいを、という気持ちでオールジャンルで10冊選びました。→ 2015/1/2 1冊追加で 11冊に。

ジャンル混ぜこぜなので、掲載順に特に意味はありません。
英語の難しさ、のようなものも特に考慮していませんが、読みにくかったと感じた本は挙げていないのである程度洋書を読んだ事がある方なら大丈夫かと。

今回あげたオススメリストに入っている作品はありませんでしたが、洋書含む Kindle オーナーライブラリのオススメはこちら



Thinking, Fast and Slow
ノーベル経済学賞を受賞したカーネマン博士の著書。行動経済学などに興味がある人にはもちろんおすすめですが、この本は、経済学というよりも心理学の本なので万人向け。人間の直感的選択に、どのようなバイアスがかかっているか、直感が思考にどのような影響を与えているかなどが、身近な例を豊富に挙げて説明されています。読んだことがない人は是非。安いのも魅力的です。唯一の難点は、かなり長いので読みきるにはなかなか時間がかかることでしょうか。



Leadership and Self-Deception: Getting out of the Box
自分の小さな「箱」から脱出する方法の原著。自分が自己啓発系の本で一冊一番のおすすめを選ぶとすればこれですかね。内容が良いことはもちろん、文章も会話形式でとても読みやすいです。



Steal Like an Artist: 10 Things Nobody Told You About Being Creative
良いものを見つけて、どんどん真似ていこう、という本です。適度な長さと、説教っぽくない軽快で前向きな文章が、繰り返し読み返すのにとても良いです。生き方とかそういう面でも参考になるので、創作活動をしない人にもオススメ。ブログに書いたページはこちら


Moonwalking with Einstein: The Art and Science of Remembering Everything
暗記の世界大会を題材に、暗記術や記憶障害に触れながら人間の記憶のメカニズムなどを解説している本です。著者自身のアメリカの暗記大会への挑戦(そして優勝!)への物語という側面の面白さと、脳と記憶のメカニズムを解説した科学系の読み物としての面白さを兼ね備えています。著者が習得した(もしくはしようとした)暗記法についてももちろん書かれているので、興味があれば実際に練習してみるとより楽しめるのではないかと思います。私は Major System という記憶法を覚えてみましたが、中々使える機会はあります(覚えるためにAndroidアプリ作りました)。(ちなみに邦訳は『ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由』。Ther Art and Science of... と比べると、なんとも言えない感じですね。Kindle 版はありませんでした。)



Moneyball: The Art of Winning an Unfair Game
野球への興味はさほど持っておらず、データの活用という方面への興味で読んだのですが、とても面白かったです。直感をデータで補完する、というのは野球のスカウト、スポーツに限る話ではありませんから、ビジネス系の読み物としてオススメです。よくは知らないのですが、映画化もされたとか。


Spark!: How exercise will improve the performance of your brain
運動がどのように脳の発達、老化防止にどのように影響を与えるか、という本です。運動のモチベーションアップにおすすめ。医学的な用語は多いものの、文法的な難しさはあまり感じませんでした。こういう単語が難しい本では Kindle の辞書の便利さが際立ちますね。日本語版(脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方)もかなり好評のようですが、原著であれば同じ内容が250円以下で買えてしまうので原著がお買い得。ブログに書いたページはこちら



More Than Good Intentions: Improving the Ways the World's Poor Borrow, Save, Farm, Learn, and Stay Healthy
「良いことをしたい、しよう」という意志を、どうすれば効果的に結果に結び付けられるか、という研究・調査を題材にした本です。貧困、教育、購買、結婚などを具体的なテーマとして、実際に行われた政策やその効果を例にだしながらどのような方法に効果があったか、などがまとめられています。一昔前に話題になったマイクロファンディング系の話もあります。個人的な目標を達成するための作戦を練るにも参考になるでしょう。



The Willpower Instinct: How Self-Control Works, Why It Matters, and What You Can Doto Get More of It
個人的な目標を達成するための心理学を学ぶ、という点では上の本よりもこちらの本の方が有名でしょうか。挙げられるエピソードも個人的な内容が多く、実践的なアドバイスが多いです。『意志力』が限りあるリソースであり、どのような状況下で減るか、回復するにはどうすれば良いのか、という知識を身につけておくことは、時折意識できれば日常生活に有用なのではと思います。
(ところで、この記事を書いている時に初めて、『スタンフォードの自分を変える教室』がこの本の訳書である事を知りました。全く別の本だと思っていましたが、邦訳のタイトルというのは中々わかりにくいですね。)



Twisted: The Collected Stories of Jeffery Deaver
「リンカーン・ライム」シリーズで有名なジェフリー・ディーヴァーのミステリー系短篇集。英語で小説というのはビジネス書や How-to 本と比較すると読解の難易度が上がるので、短篇集くらいが個人的にはちょうどよいです。そして、この短篇集の作品はどれもあっと驚くどんでん返しがあり、とてもクオリティが高いと思います。「リンカーン・ライム」シリーズのようなグロい感じの事件もないので、ミステリー好きの方には是非。続編『More Twisted: Collected Stories, Vol. II: 2』も面白いですが、個人的には一作目のこちらの方がお気に入りでおすすめ。『Triangle』がマイベストです。



The Art of Game Design: A book of lenses
ゲームデザインに関する本です。面白いゲームを作るためのチェックリストのような内容で、ゲームの内容について項目から、開発・ビジネスに関する項目まで包括的にカバーされており、ゲーム制作やゲーム業界に興味を持っている人なら学べることはとても多いと思います。また、何かの活動について『ゲーミフィケーション』を考える場合にも参考になると思うので、ゲームそのものを作るわけではない人にもオススメです。



Being Mortal: Medicine and What Matters in the End
紹介記事はこちら。医師である著者が、患者や自分の父親が死にいたるまでの経験をもとに、医療政策や個人が親や自分の死についてどう向き合うべきか、を語った本です。話題が話題だけに軽い気持ちで読めるものではないのですが、読む価値のある本だったと思います。



以上です。今回の11冊に入らなかったオススメの洋書は、またの機会に書こうと思います。
洋書含む Kindle オーナーライブラリのオススメはこちら

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