夜の国のクーパー読了。『
ガソリン生活』は車が語り手でしたが、こちらは主な語り手が猫。御伽話風という点で『
オーデュボンの祈り』に近い印象を受けました。軽妙な台詞回しは控えめで、真面目な小説という感じです。
キーワードは「帰る」、「方針の変換」、「戦争」、「話し合い」、「上の立場と下の立場(猫と鼠、国と国)」、「やりたくないことは他人にさせる」など。
どちらかと言えばもう少し明るい雰囲気の小説の方が好きですが、これはこれで面白く読めました。猫達の動作の描写も臨場感(?)とかわいげがあって楽しかったです。
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