2014年11月15日土曜日

『幻惑の死と使途』 感想 : 「名前」のための殺人の話


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幻惑の死と使途』読了。Kindle Voyage を買ったついでに、何か読むものを、と思って買った小説でした。森博嗣作品は『すべてがFになる』と『冷たい密室と博士たち』しか読んでませんが、この3つの中では一番良かったです。手品とか好きですし、トリック・動機も納得のいく方でした。

それから、全体的な「名前」というテーマと、犀川教授の
人はアウトプットするときだけ、個たる「人」であり、それ以外は、「人々」でしかない
という言葉がとても印象的でした。

心に残る一言が一つでもあると、単純な娯楽としての読書以上にその小説は読んでよかった、と思えるので、この本もまた読んでよかったです。

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