2014年9月11日木曜日

『桜井政博のゲームについて思うこと 2』 感想とレビュー


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桜井政博のゲームについて思うこと 2 を読みました。このシリーズ全て Kindle 化されていたんですね。文字サイズが変更できないタイプなので Kindle だと若干読みにくく、Nexus 7 のような 7 インチタブレットくらいが調度良い感じです。

いろいろな話題があって面白かったのですが、ここではゲーム関係の企業に勤めている端くれとして、心に留めておきたいお言葉を引用してメモしておきます。
ゲームに限らずほぼすべての創作物は、根本的には制作者のエゴイズム(自己本位、利己主義)で作られるものだとわたしは思います。(…)でも冷静に見渡してみると、エゴよりももっと優先すべきものがあることに気がつくのです。(…)お客さんに届くものであれば、まして代金をいただくものであれば、作品であるまえに商品であることは無視できません。メーカー名が冠としてつけばなおのこと。だからこそ、「自分の好みの仕事ができない」と狭い視野で嘆くより、みずからが選んだ職種に携われること自体を感謝するべきだろうと思います。
ゲームが好きで今の会社を選んだこと、ゲームに関わる環境に居られることへの感謝を忘れないようにしたいものです。
ゲームの最後にスタッフロールを載せるワケ。わたしにとっては、それはお約束を守るわけでも名前を載せたいだけでもなく、手がけた作品に対しての責任表示だという意図があります。売りたいのはゲームそのものであって、自分の名前ではないのですから。
この責任感が、『スマブラ』のような、恐ろしい量の調整・デバッグを必要としそうなタイトルの完成度の高さを可能にしているのかもしれません。私は外に名前が出るような仕事はしていませんが、名前を載せても恥ずかしくないような仕事ができるよう頑張りたいですね。



スマブラ for 3DS 体験版、面白いです。製品版が待ち遠しい。

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