2014年11月23日日曜日

『Being Mortal』 感想とレビュー




Being Mortal: Medicine and What Matters in the End』を読みました。
"Old age is continuous series of losses."
この一文の引用だけで若干憂鬱になりますが、いつかは死ぬ、immortal(不死)ではない人間として、どうやって最後の時を生きて、どうやって死を迎えようか、というちょっと重い本です。

医療施設の話、筆者が関わった患者の話、筆者自身の父親の話などを通して、自分の親だったら、自分自身だったら、といろいろなことを考えさせられました。

まだまだ考えはまとまりませんが、読んでみて良かったです。
あまり上手くまとめられる気がしないので、内容については特に気に留めている点に触れるだけにとどめておきます。本では、他にも、緩和医療、医療コスト、コミュニティなどいろいろな話題に触れています。

安全と長生きが最優先事項か


病院や施設は、お年寄りの安全(と組織としての効率)を第一に考えた運営がなされているが、それが当人達にとって最善なのか、プライバシーも生きる目的も奪われた状態で管理されて長生きすることが幸せなのか、という問題提起。
"It just isn't home"

At home, you decide how you spend your time, how you share your space, and how you manage your possessions. Away from home, you don't.

治療とリスク、トレードオフ


医療技術は大きく発展したが、それでも治療できない、もしくは治療できる可能性が低い病気はある。また、治療行為にはリスクや副作用も存在する。難しいことではあるが、自分(もしくは家族)が何を大事に思うかと照らしあわせて、どのような可能性のために、どのようなリスクなら受け入れられるか、を考える必要がある、という問いかけ。
What are your fears and what are your hopes? What are the trade-offs you are willing to make and not willing to make?

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